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赤池 優
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2017年2月22日

私は言葉に興味がある
何かを表現するとき、どの言葉を選ぶかはその人の意思によるもの
そこに個性が現れて、それがとても面白いとおもう

幼少期から、詩集や様々な文学作品を読みあさった
国内外問わず
言葉から色や匂い、さらには雰囲気を感じられることに
子供ながらに興奮した記憶がある

    

言うまでもなく、音にも興味がある
人は誰でも、音で感情が表現できることを、頭より先に知る機会がある
感情が音をつくり、音が感情を運び、そこに言葉が結びつく
そこには無限の可能性が溢れていて、その可能性で溺れてしまうような感覚さえある

声楽作品にはたいてい、歌詞がある
詩ありきで作られる作品が多い
言葉と音に興味がある私が、歌を唄うことになるのは必然だったのかもしれない

    

3月12日のコンサートでは、ライフワークでもあるドイツリートから2曲取り上げる

まず、ファニー ヘンゼル メンデルスゾーンのFrüling(Op.7-3)を選んだ
兎にも角にも「春」だから…
詩はEichendorffによる

庭の上を空高く、渡り鳥が歌いながら飛んでいく
それは 春の香りの前触れ
すでに花が咲き出している

叫ばずにはいられない 泣かずにはいられない
これこそが春だ! これこそが愛だ!
月の光と共にあらゆる奇蹟が再びやって来たのだ

そして 月と星とが語り 夢の中では林がざわめき
ナイチンゲールが鳴く
彼女はあなたのもの!
彼女はあなたのもの!だと

これはシューマン作曲のリーダークライス(Op.39)終曲と同じ詩である
作曲者が違うと生まれる音楽が変わるということ
歌い手が変われば表現も変わるということ
この面白さ!

コンサートでは、見た目や歌い手の華美さに影響を受けすぎずに
歌を味わっていただきたい
素材プラスお出汁、そこに華のある盛り付け
今回、どのような一皿をお届けできるか
私自身楽しみである

3月12日のコンサートの詳細はスケジュール一覧をご覧ください